建築エピソード~医院併用住宅~

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医院併用住宅を建て替えのお医者様へ

医院設計・住宅設計で必要なこと

「アーキネットデザイン」の建築実例
~医院併用住宅~

医院併用住宅の設計や建築においては、医療分野に対する専門的な知識も必要です。また、患者様が通いやすい「医院」でありながら、お医者様もそのご家族も心地よく暮らせる「家」でなければなりません。医院併用住宅の設計を手がけた実績が豊富な「アーキネットデザイン」なら、お医者様の目線に立ち、医院の動線と生活動線、プライバシーを意識した快適な建物を実現いたします。

こちらのページでは、一都三県で医院設計・住宅設計・医院併用住宅設計を承る当事務所にご依頼いただいたお客様とその医院併用住宅の実例を、エピソードをまじえてご紹介します。こだわりがいっぱい詰まった建物を、ご覧ください。

Case1内科・精神科・心療内科の場合S医院様(埼玉県)

木としっくいを活かした人と環境にやさしい医院併用住宅

木としっくいを活かした人と環境にやさしい医院併用住宅

コンセプトとデザインへのこだわり

コンセプトとデザインへのこだわり木造2階建ての医院併用住宅の建替え事例です。比較的広い土地を活かし、別の場所での仮診療所や仮住居を設けず、敷地内で診療を続けながら建替工事を完結する仕組みを提案しました。その仕組みは次の通りです。
1、敷地内の別棟建物を除却しその部分に住宅を新築する。
2、診療スペースを仮診療所として既存診療所の一部コンパクトにまとめる。
3、住まいを新築住宅に引越する。
4、住宅と仮診療所に引越した跡建物を解体、除却する。
5、解体、除却した建物跡に診療所を新築する。
6、診療所は住宅と渡り廊下で繋がる。
7、建物が完成したら仮診療所を解体し駐車場として建替えは完了する。

  設計のコンセプトとしては、健康をテーマとし、人と環境にやさしい建物とする為、自然素材を基本とした健康に配慮しかつ長持ちする家を目指しました。代表的な仕上げ材は以下の通りです。1、外壁(上部):洋風しっくい(白色部分)2、外壁(下部):米杉ステイン塗装(緑色部分)3、屋根:天然スレート(石)葺き一部ガルバリウム鋼板、4、内装壁天井:洋風しっくい(白色部分)一部米杉板張り、5、内装床:くるみ(ウォルナット)板、桧板、から松板、絨毯です。

苦労した点

苦労した点主な特徴は、家族の中心となるリビング部分を平家とし勾配天井にすることで、北側玄関との間に高窓を設け玄関に明かりを取り込むと同時にリビングにも間接的な明かりを取り入れています。これは弊社の得意な手法で、空間を立体的に捉えることで家中に光と風を通します。合わせて、壁と天井は小さな凹凸のある漆喰塗りなので光は柔らかく反射し、又漆喰の消臭調湿作用で室内を通り抜ける夏の風は涼しく爽やかになります。

お客様の声

建主様に一番喜んでいただいたのは、医院も住宅も敷地外には引っ越していないので、引越しがとても楽だった点です。同時にそれは、患者様にもスタッフにとっても大変負担が少ないことで喜ばれました。
また、医院併用住宅の最大の課題は、仕事場と住まいの仕切りが曖昧なことで、生活のオンオフが切り替え難く暮らしにストレスが乗し掛かることです。その点、今回の渡り廊下でつながるプランは仕事場と生活の場がはっきりと仕切られていて好評でした。

Case2内科・小児科の場合T医院様(埼玉県)

親子で支える地域診療と快適な住まいの両立

親子で支える地域診療と快適な住まいの両立

コンセプトとデザインへのこだわり

コンセプトとデザインへのこだわりこの家は、建て替え前は住宅部分(母屋)が明治33年築の木造建築、診療部分が築30年程度の重量鉄骨造という構造でした。
息子さんが勤務医を辞めて実家の医院に入ることになり、それに合わせて建替えることに。お父様(大先生)の希望は、古い家の雰囲気を残したいというもの。それに対し、息子さん(若先生)は「患者様に取って快適な医院にしたい」のことでした。
いずれにしても、この家で生れ育った2人には、この家に対する並々ならぬ愛着があると感じました。

そこで、慣れ親しんだ古い木造建築のよさを新しい建物にも継承するため、従前の座敷の天井や脇書院、違い棚といった内装材の再利用をご提案しました。同時に、耐震性・耐火性・耐久性などを備えた高性能な建物であることも重要なご希望でした。なぜなら、建て替え前の母屋はそれらが備わっていたからこそ100年も使ってこられたのですから。

こうしたご希望を実現するため、構造躯体は鉄筋コンクリート造とし、建物内部にはコンクリート壁がない工法を選択しています。これによって、将来の設備変更や家族構成の変化などに対応出来るようにしました。「外はコンクリートなのに、内は木の家」とも言える建物が完成しました。内装では再利用の古材に加え、無垢の床板、洋風しっくいの壁と天井といった自然素材をふんだんに使用しています。待合室のオリジナルソファー、受付や待合室に置かれたガラス装飾など、先生の趣味が活かされた内装デザインである事も特筆すべきポイントです。

苦労した点

苦労した点この医院は、父である大先生(小児科中心)、息子である若先生(内科中心)、娘であるお手伝い先生(消化器中心)と、3人の先生がいる医院です。

当然ですが世代も大きく違い、専門科目も診療方針も、患者様の年齢層もそれぞれ異なります。
それらを強引にまとめて形にしようとすると、医院運営がうまくいかなくなることも多いのですが、それらを「同じにするところ」と「違っていてもよいところ」に明確に区分しながら、一つの医院建物にまとめました。その結果、3人のドクターそれぞれにとって「自分らしい診療所」と言っていただけるような建物ができたと思います。

お客様の声

新しい医院併用住宅が完成し、引っ越す際には、「新しいのに懐かしい我が家ができた」とご家族の皆様からたいへん喜んでいただけました。また、家族全員が支える医院、地域に根差した診療を目的にした医院であるからこそ、家族それぞれの思いやこだわりも大きいもの。「(それらを)すべて受け止め、的確に調整しながらうまく形にしてくれた」と感謝されました。